OXYMICON Vol.10 制作秘話

2023/09/30 公開

OXYMICON Vol.10 プロモーション画像

●はじめに

こんにちは、yosiです。今回はPVも省略となり、制作秘話も簡易版となります。時間とモチベの都合です。10周年の特別放送も関係があるので、載せておきますね。

OXYMICON Vol.10 ミッションリスト

当ウェブサイトの10周年を記念した特別放送

●URBAN4_FR

GTAVの有名なMOD(First Response)のパロディです。私はやったことないのですが、このチャンネルのゆっくり実況でよく見ています。初見殺しの要素があり、敵がオンラインさながらの長距離狙撃をしてくるうえ、意外と食らいます。後半は色々なところからランダムにツーマンセルの敵が飛び出してきたり飛び出してこなかったりするので、難易度の振れ幅がとんでもなく大きいです。シナリオもちょっと凝っていて、不審者が持っている拳銃にはチャンバーに弾が一発入っているだけで、何か事件を起こす気がないことを示唆しています。襲ってくる敵が社長の部下というところがミソで、不審者は社長の会社の従業員で、会社から逃げるために警察にわざと逮捕されることで身を守ろうとしていたという流れになっています。XPDの看板もGTAVに貼ってあるLSPDの求人募集が元ネタです。

●URBAN2_KT2

シンプルに見えてシナリオの分岐が激しく、イベントチェーン同士の相互作用がスパゲッティになっています。当店自慢のイベントチェーンのスパゲッティでございます。何しろ"特定のイベントのキャンセルのキャンセル"とかやってます。具体的には、以下のパターンを想定しています；

・遠距離から社長にサイレンサーで発砲→拳銃を捨てる→検問無事突破→交戦なしで任務達成

・遠距離から社長にサイレンサーで発砲→検問前にわざとサイレンサーなしで発砲→交戦開始

・遠距離から社長にサイレンサーで発砲→拳銃(サイレンサーの有無問わず)所持で検問→交戦開始

・遠距離から社長にサイレンサーなしで発砲→交戦開始

・近距離から社長にサイレンサーで発砲→交戦開始

・近距離から社長にサイレンサーなしで発砲→交戦開始

・社長関係なく開始直後にサイレンサーなしで発砲→交戦開始

●RUINS2_CAP

マップは大して大きくないですし習作なので4時間くらいでできました。転がっている死体がゾンビになって生き返る演出をやりたかったので作りましたが、それをなぜ思いついたのかは忘れました。明るいマップと暗いマップを切り替えてマップに例の大穴を開けるのが一番やりたかったところなので、その副産物だと思います。攻略に必須ではない会話が二か所で発生します。

●URBAN4_NK

GTAVのプレイヤーの切り替えを表現するために作りました。プレイヤーが死亡することで任務達成となるミッションです。シナリオは攻殻の原作のパロディで、電脳化した幹部が既に脳死していて、何者かが幹部の遺体を遠隔で操縦している嫌疑がかけられ、そこからさらに無線の人がその権限を奪取して排除するという流れです。作戦の成功が幹部が既に死亡していて何者かに操られていたことの何よりの証拠となるわけです。

●RUINS2_DE

デフォルトミッションをリスペクトしています。ケースを開けると武器が出てくるというのもやりたかった要素です。緊急用の武器にマガジンがなく、チャンバーに一発ずつ手動で弾を装填するという要素はクソゲーを好んで攻略している茜ちゃんのチャンネルの動画に出てきました。HKスラップし放題ですね。開始地点からすぐのところにもケースが隠されています。

●UNDERGROUND3_CAP

BTDに創作意欲をAEDされて無理やり時間を作って9時間で作ったマップです。"RUINS2_DE"を作ったのが1/Bなので、そこから半年近く経った5/Eにこのマップを作っており、その間は完全に空白です。開始地点から見えるトンネルは開口部からすぐのところで崩落して閉塞しているのがヒントになっており、『じゃあ反対側は？』と思わせる仕組みになっています。反対側は土砂崩れが激しく、建物が2つ埋まっていて、トンネルの開口部も半分以上土砂でふさがれている状態ですが、辛うじてアプローチできるようになっています。このマップは一方通行になっている部分が二か所あるのも特徴ですね。MINEのようなマップを一周するルートになっています。

●URBAN2_CAP3

主人公の忘れ物シリーズの最新作です。"Pulp Fiction"という映画のパロディです。シナリオとしては社長の会社の損害を与える破壊工作を社長の経営しているホテルに泊まって遂行し、さらにチェックアウトしてから忘れ物に気づいたという流れです。組織から貸与されたスマホを忘れるというのはもう懲罰確定ですね…水洗トイレの音は私が自前で用意した音源の第二弾です。

●UNDERGROUND3_KT

サーマルスコープが活躍します。最初はAVAやMGSVTPPに出てくるサーマルスコープがかっこいいなと思って見た目だけ作っていただいたのですが、やっぱりタクティカルアドバンテージも欲しくなり、こういったミッションが作れるようになりました。具体的には、OXYMICONのサーマルスコープでは、視野が暗く狭くなっていても通常の視界の広さを確保できたり、光学迷彩を装備した敵を普通の人と同じように描画できたりします。もう一つサーマルを使った演出を考えていたのですが、今回は間に合いませんでした。等倍のサーマルスコープになるとてもやる気のない四眼ゴーグルが登場しています。XOPS界隈に四眼ゴーグルが落ちていなかったので、自作しました。プレイヤーの腕を表示した状態だととても邪魔なので、非表示をお勧めしています。

●RUINS2_CAP2

サーマルスコープが活躍します。当ウェブサイトの10周年記念で紹介したミッションですね。無印が視界が狭くなっているミッションで、Easyが光学迷彩の敵が登場するミッションです。地味にエレベーターが増設されています。

●DTOWN2_DEF2

攻殻ARISEの警察隊の電脳が一斉にハックされて民衆を大虐殺するシーンのパロディです。刑事ドラマでよく出てくる拡大鮮明化のパロディも後半に出てきます。あれ、離散化の時点で欠落した情報を正確に復元しているので、なんか因果律に反してませんかね。

●URBAN5_RE

"OFFICE4_RE"と似たシチュエーションです。無線の人の最初のセリフは"Pulp Fiction"のパロディですが、敵のスキンに合わせて自分と味方のスキンも変化して敵に紛れ込む演出は"TENET"のパロディです。ここのスキンは四通りに変化します。敵が持っているUMPは二点バースト射撃ができます。

●WAREHOUSE2_DEF

マップは2016年に作ったWAREHOUSE2のリメイクですが、5時間で作ったので適当感に溢れています。人や小物ではなくもっと大きな機械を守るミッションです。500億くらいのASMR社の装置だそうです。私も普段扱っている装置の価格のオーダーがこの辺りなので、最近はB21って安かったんだなという感覚になっています。敵は第三波まで出てきますが、第二波が左右のどちらから出てくるかはランダムになっています。

●LABO_EXT

"VIP"というMMDのショートムービー(30分)で防弾装備に応じて非常に細かく弾が貫通するかどうかが表現されているのに感動して作りました。このミッションを作るよりも前に武器の薬莢の大きさを攻撃力と独立なパラメータにしていただいたので、そこを活用しています。SMGの攻撃力は極めて低く、ARの攻撃力は普通なので、プレイヤーと仲間の人が持っているSMGの弾は全然刺さりません。本家XOPSなら薬莢のサイズで分かってしまいますが、独立なパラメータになったので、マズルフラッシュとかを見ない限り分からなくなっています。実はこの変更に合わせて既存の追加武器の薬莢の大きさも全て細かく調べて実装しており、本家XOPSのデフォルト武器に使用されている弾薬の種類とその攻撃力から、現実の弾薬の薬莢長と本家XOPSの攻撃力との関係を表す近似式を導出しました。意図しているかは不明ですが、ものすごく線形に乗ったので、さすがとしか言いようがないですね。私は以前から本家XOPSの武器の性能一覧の表を眺めて『ふむ、UMPの攻撃力から見るに9mmじゃなく45口径だな…』とか考える人間だったので調査は楽しかったです。アバカンが新たに登場しており、連射間隔を極めて短くすることで、アバカンの超高速二点バースト射撃を表現していますが、実際にはワントリガーで弾が一気に弾が二発出てくるはずなので、その辺りはちょっと違いますが、散弾にすると残弾の表示や薬莢の解釈がおかしくなってしまいます。連射間隔が極めて短いので、タップ撃ちするとものすごい早さで弾倉が空になります。地味にSLUGに切り替えられるM1も落ちています。冒頭の無線の人のセリフは"John Wick 3"のパロディです。

●おわりに

以上です。次回もよろしくお願いします。