シングルプレイヤー版についての説明の記述です。
以下にシングルプレイヤー版(オフライン版)の基本的な楽しみ方についての説明を示す。ただし、ファイルのダウンロードや、圧縮ファイルの解凍など、基本的なコンピューターの操作には習熟していることを前提とする。また、説明ではエクスプローラーにてファイルの拡張子が表示されている場合を想定しているが、必ずしもエクスプローラーにてファイルの拡張子が表示されている必要はない。
まず、動作環境を確認する。公式に推奨されている動作環境は”【表3.1.A】動作環境”「X operations MANUAL-その他-動作環境」より引用)の通りであるが、2018年現在、これらの動作環境を満たしていないコンピューターは非常に稀であると考えられる。
【表3.1.A】動作環境
CPU - Celeron 500MHz
MEMORY - OSによって異なる(使用量は多くて約25MB程度)
GPU - Geforce 256
VRAM - 16MB(使用量は約10MB弱)
また、以上のマシンスペックの他に、Microsoftが提供するDirectX 8.1以降が必要である。DirectXのインストーラーをダウンロードすることができるURLを”【URL3.1.A】DirectX エンド ユーザー ランタイム Web インストーラ”に示す。ただし、Windows7以降のWindowsシリーズではOSにデフォルトで含まれているようである。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=35
…【URL3.1.A】DirectX エンド ユーザー ランタイム Web インストーラー
以上がXOPSの動作に必要な環境である。繰り返しになるが、2018年現在、XOPSが動作しないコンピューターを探す方が難しいかもしれない。XOPSには広告はおろか、会員登録やアカウントの制度すらないので誰でも非常にシンプルかつスムーズにゲームを始めることができるのである。ただし、Window10においてのみ、フルスクリーンでゲームをプレイする際、マシンスペックとは別の要因で正常に動作しない場合が確認されている。これは、[-_-;](みかん)氏が公開している非公式パッチ、「Win10フルスクリーン対応パッチ」を利用することで解決することができるようである。このパッチをダウンロードすることができるURLを"【URL3.1.B】Win10フルスクリーン対応パッチ"に示す。詳しい利用方法などは「Win10フルスクリーン対応パッチ」に付属するドキュメントを参照されたい。
…【URL3.1.B】Win10フルスクリーン対応パッチ
“3.1 動作環境の確認”についての説明は以上である。
”【URL3.2.A】シングルプレイヤー版(オフライン版)”から、「このソフトを今すぐダウンロード」をクリックする。XOPSではレジストリを使用しないので、この圧縮ファイルの保存場所は任意の場所でよい。また、後からフォルダごと任意の別の場所へ移動してもよい。
http://www.vector.co.jp/download/file/win95/game/fh398987.html
…【URL3.2.A】シングルプレイヤー版(オフライン版)
ダウンロードが終了したら、ダウンロードしたzipファイル、「xops096.zip」を解凍する。現れた「xops096」というフォルダを開くと、何やらたくさんのファイルがあるが、ユーザーが利用するのは、「config4xops05.exe」というソフトウェアと、「xops096.exe」というソフトウェアと、「index.html」というドキュメントと、「addon」というフォルダのみである。「data」フォルダはXOPSのファイル構成について理解せずにファイルを操作してしまうとXOPSが正常に動作しなくなってしまうおそれがあるので、単純にゲームを楽しむだけなら開く必要はないだろう。
“3.2 導入”についての説明は以上である。
では、実際にXOPSを起動するための設定を始めよう。「config4xops05.exe」を起動する。これは「XOPSの設定を保存するファイルを作るためのソフトウェア」であるが、毎回この実行ファイルを起動する必要はない。これから行うのはいわば初期設定であり、後から何度でも任意に変更することができる。「config4xops05.exe」を起動すると、英語の単語が並んだウィンドウが現れる。左側が操作設定で、右側が環境設定である。左側は操作設定なので、既に他のFPSゲームで慣れ親しんだ操作方法があるという方以外は特に変える必要はないだろう。右側については、起動した後に本書を読めなくなってしまうと困るので、「FULL SCREEN」から「WINDOW」へとチェックを変えておこう。「ENABLE BLOOD」からチェックを外すと、流血を描写しなくなるので、暴力的な表現が苦手な方はチェックを外しておくといいだろう。以上の設定が終わったら、「SAVE」をクリックする。すると、ソフトウェアが終了する。この時点で、XOPSのフォルダ内に「config.dat」という、先ほどまでなかった新しいファイルが出現したはずだ。これがXOPSの設定ファイルであり、以上の初期設定を行わないままXOPSを起動すると「config data open failed」というエラーメッセージのダイアログが出現してしまう。
“3.3 初期設定”についての説明は以上である。
実際にXOPSを起動してみよう。「xops096.exe」を起動する。XOPSを楽しむときは毎回この実行ファイルを起動する。先ほどウィンドウで起動するように設定したので、XOPSがウィンドウで起動したはずだ。最初は毎回オープニングムービーが流れるが、これは右クリックまたはエンターキーでスキップすることができる。オープニングムービーが終わると、”【図3.4.A】ミッション選択画面”のようなミッションを選択する画面が現れる。この画面でエスケープキー(キーボード左上にあるESCというキー)を押すと、XOPSを終了することができる。この画面に表示されているのはミッションの一覧である。このミッションの一覧から「UP」キーや「DOWN」キー、右側のスクロールバーで一覧を上下させ、任意のミッションをクリックで選択することでミッションを始めることができる。
【図3.4.A】ミッション選択画面
まずは、一番上にある「TRAINING YARD」をクリックしてみよう。このミッションで、基本的な操作方法に慣れることができる。「TRAINING YARD」をクリックすると、”【図3.4.B】ブリーフィング画面”のような画面が現れる。このブリーフィング画面で、それぞれのミッションを達成するための条件が示される。このブリーフィング画面で与えられた条件を達成すると、ミッションクリアとなる。ただし、ミッションをクリアしても、そのミッションをクリアした、と表示するような、いわゆるセーブ機能などはない。
【図3.4.B】ブリーフィング画面
ブリーフィング画面で左クリックをすると、いよいよミッションが始まる。ミッション内でも教えてもらえるが、念のため本書でもXOPSの基本的な操作方法を”【表3.4.A】基本的な操作方法”に示す。ただし、「TRAINING YARD」のブリーフィング画面でも指摘されている通り、ミッション中での操作方法の説明は、初期設定で左側の操作方法を特に変更しなかった場合の操作方法の説明である。
【表3.4.A】基本な操作方法
マウスを動かす:視点を動かす
マウス左クリック:射撃
W:前に移動
S:後ろに移動
A:左に移動
D:右に移動
スペース:跳躍
R:リロード(弾丸の補填)
G:持っている武器を捨てる
Z:武器を持ち替える
ESC:ミッションを終了する(ミッション選択画面に戻る)
Alt:ミッションを中断する(クリックするとミッションが続きから始まる)
F12:ミッションをリセットする(最初から始める)
このようにしてミッションを選択し、与えられた条件を達成することでミッションクリアを目指すことがシングルプレイヤー版(オフライン版)の基本的な楽しみ方である。
“3.4 起動”についての説明は以上である。
XOPSのシングルプレイヤー版のパッケージでは、「team MITEI」が制作したスタンダードミッション(デフォルトミッションとも呼ばれる)が内蔵されているが、これらのスタンダードミッションの他に、非公式な第三者(すなわちユーザー)が個人で制作したミッションをダウンロードして楽しむことができる。このようなミッションを「アドオンミッション(追加ミッション、拡張ミッションとも呼ばれる)」という(以下アドオンと称する)。アドオンを制作するユーザーを「アドオン制作者」という。ここでは、アドオンを導入する方法を説明する。
まずは、アドオンそのものをダウンロードする。ここでは、nine-two氏がアドオン制作のために用意した「X operations TOOLS 1st edition」という公式なパッケージに含まれるサンプルミッションを例に導入する。
“【URL3.5.A】アドオン開発パッケージ”から、「このソフトを今すぐダウンロード」をクリックする。「X operations TOOLS 1st edition」パッケージに含まれるソフトウェアもレジストリは使用しないので、この圧縮ファイルの保存場所は任意の場所でよい。
http://www.vector.co.jp/download/file/win95/game/fh400424.html
…【URL3.5.A】アドオン開発パッケージ
ダウンロードした「xopstools1.zip」を解凍する。「sample」というフォルダを「addon」とリネームし、そのまま「xops096.exe」のあるディレクトリへとコピーする。
以上の手順が完了したら、再び「xops096.exe」を起動する。画面下部に「ADD-ON MISSIONS >>」というキーが現れるので、これをクリックする。すると、以前まではなかった新たなミッションが現れる。これらがアドオンミッションであり、デフォルトミッションと同じ要領で楽しむことができるのである。ただし、ユーザーが制作したアドオンではそのアドオンの制作者がアドオンに何かしらのドキュメントを付属させることが通例となっており、アドオンを楽しむ前にそのドキュメントに一度目を通す必要がある。「readme」という名前のテキストファイルであることが多い。
XOPSの実行ファイルのバージョンについて説明する。デフォルトミッションを楽しむ分には「xops096.exe」でもほぼ十分なのだが、0.96以降にも0.97ft、0.975tなど、いくつか新しいバージョンの実行ファイルが存在する。アドオンによっては、0.96以降の特定のバージョンでの動作を要求するものもあるので、複数のバージョンの実行ファイルをダウンロードしておくことが望ましい。複数の実行ファイルを「xops096.exe」と同じディレクトリへと置いても何ら問題はない。0.97ftと0.975tをダウンロードすることのできるURLを"【URL3.5.B】新しいバージョンの実行ファイル"に示す。0.96以前のバージョンも存在するが、アドオンで要求されることはまずない。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA022962
…【URL3.5.B】新しいバージョンの実行ファイル
“3.5 アドオンの導入”についての説明は以上である。
“3 シングルプレイヤー版(オフライン版)の基本的な楽しみ方”についての説明は以上である。